| 2004年 12月12日(日) みなさんこんにちは。 新宿区長の中山弘子です。 区長に就任して早いもので2年が経過しました。振り返ってみるとあっという間でもありますが、多くの皆さんに出会い、支えられた充実した2年間でした。 この間、「賑わいも一番、暮らしやすさも一番のまち新宿」を目指し、少子高齢社会への対応や安全で快適な文化の薫るまちづくりを課題に、区民や地域団体、事業者の方々と協働し、力いっぱい取り組んできました。そうした中で、今私が強く感じていることは、住民自治を基礎とした共生・協働の分権型社会を実現していくことの重要性です。 ■三位一体改革の迷走■ 昨今の三位一体改革の迷走ぶりはこの国の現在の姿を如実に表しているように思え、残念でなりません。中央集権的な制度や運用のもとでの義務教育や福祉の疲弊は根深いにもかかわらず、その中にどっぷり浸った既存勢力とそれを支える人々の意識や行動に落胆や怒りを覚えますが、これも現実として受けとめ、自治体における自治の能力と体力をつけるため、なお一層努力しなければという思いを強くしています。自治体が住民の身近なところで責任を持って政策と税金の使途を決めていくことができるようにするためには、財源を国のひも付きで配布するのではなく、歳入や歳出の両面で自由度を高める方向に税財政システムを転換させることが必要です。国等の関係者はサービスの一定水準が確保できなくなる等の反論をしていますが、こうした言い分は分権改革に反対するときの決まり文句とも言えます。そうした言い分に反論するためにも、区民のみなさん等と協働で、創意工夫に溢れた政策の立案や効率的で効果的な執行にあたらなければと決意を新たにしています。また都区間の地方分権を進めるための18年度に向けての都区制度改革の協議についても促進を図らねばなりません。 みなさんに大きな関心を持って応援し、見守って欲しいと思います。 ■愛着と誇りにつながるまち歩き■ さて、話は変わりますが、ウォーキング運動発祥の地が新宿区内だったというのはご存知でしょうか。10月17日、緑豊かな明治神宮外苑絵画館前広場で「あるけあるけ」記念碑の除幕式が行われました。この碑は日本ウォーキング協会の40周年を記念したものですが、東京オリンピック開催中の第1回ウォーキング大会から40年を経てウォーキングは地域の健康づくり運動として定着してきています。私はこうしたウォーキングとあわせて、江戸以来の歴史を持つ新宿のまちでは地域のまち歩きが文化・観光の側面やまちづくりの側面からもっともっと定着するよう支援していきたいと思っています。 新宿の地場産業である染色の工房などを巡る落合スタンプラリーも先日行われ、盛況でした。また神楽坂のまち歩きもとても人気です。まちの人々の努力の賜物といえ、「歩いて楽しいまち」、「訪れてよし、住んで良しのまち」を目指し、歴史や文化への愛着や誇りに支えられたまちづくりに力を尽くしたいと思っています。 新宿歴史博物館では「小泉八雲没後100年展」が行われています。八雲が日本で最も長く暮らし終焉の地となった新宿区と八雲の生誕の地であるギリシアのレフカダ町とは友好都市提携をしており、レフカダ町の文化センター理事のニコデムさんが来庁されました。女性同士ということもあり、短い時間でしたが、とても打ち解けてお互いに親近感をもつことができました。しかし実は私は勉強不足で外国語が苦手です。こうした機会にはもっと話すことができたらといつも後悔し、残念に思っています。 では、また。 |