| 2005年 9月29日(木) 「中山弘子メールマガジン --第6号--」より メールマガジン登録はこちら みなさん、こんにちは。 2ヶ月ぶりのメルマガです。 8月は路上喫煙禁止条例の施行、広島における平和市長会議への参加、 初めての友好都市ベルリンミッテ区訪問、 そして9月は「多文化共生プラザ」オープン、 愛日幼稚園・中町保育園の幼保連携事業の開始など 多忙で充実した日々でした。 「活動の記録」 に 少し詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。 そして、26日から第三回定例区議会が開会中です。 ■も く じ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【今号の話題】 └ ≪児童手当の拡大と少子化対策≫ 【区長のつれづれ日記】 └ ドイツのビールで乾杯!! 【今号のコラム「新宿・まち・人・仕事」】 └ 8月15日号「大衆文化を発信できるまち」 └ 9月15日号「地域の参画と学校教育」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□ 今号の話題 □■ □■ ≪児童手当の拡大と少子化対策≫ ■□ 新宿区は、来年度から独自に国の児童手当を拡大し、小学校4年から 中学校3年生まで支給する方針を決定し、9月8日発表しました。 テレビや新聞各紙で「全国初」などと報道され、大きな反響がありました。 注目されるのはとてもうれしいことですが、 実は、私は子育て支援策・少子化対策として、 経済的支援策だけが一人歩きしたり、 そのことのみで論じられることに違和感があります。 児童手当の拡大は子育て支援施策の一部であり、 新宿区は子育てしやすい地域社会づくりを総合的に行うため、 「新宿区次世代育成支援計画」を策定して、全力で取り組んでいます。 そして今、日本社会が直面している少子化問題の解決には 「働き方の見直し」を視野に入れる必要があると感じています。 今号ではそのことについて述べてみたいと思います。 新宿区政にとって子育て支援施策は最重要課題です。 私が平成14年11月、区長に就任して最初の忘れることのできない決断は、 廃園が予定されていた低年齢児保育園の廃園時期の延期と 保育園待機児童ゼロ計画への取り組みでした。 そして、平成15年7月施行の「次世代育成支援対策法」に基づく 先行自治体としての計画づくりに取り組み、本年2月、 「子育てみんなで応援宣言―新宿区次世代育成支援計画」を策定しました。 この計画は「子育てしやすいまち・新宿」を実現することにより、 新宿区でこどもを生み育てたい人が増えていき、 子ども人口が増加することを目指しています。 平成15年の全国の合計特殊出生率が1.27とショックが走る中、 東京都は1.00、そして新宿は0.79と状況は深刻です。 少子化対策は持続可能な都市・新宿を目指す私にとって 重要であるとともに、働きながら精一杯子育てをしてきた 私自身の歩みからのライフワークともいえます。 次世代育成支援計画では、保育園・学童クラブの充実など、 子育てと仕事が両立しやすい環境づくりをはじめ、 幼稚園・保育園の連携・一元化、子ども家庭支援センターなど 在宅での子育てを支援するサービスの充実、 地域の協働で進める次世代育成支援など、 新宿区のこどもと子育て家庭を応援する多くの施策を 総合的に計画化しています。 さて、今回発表した子育ての経済的支援策については、 この計画において検討課題とされ、 その結論を出すことが宿題とされていたものです。 そのため、本年度当初、庁内にプロジェクトチームを立ち上げ、 専門家の話を聞く機会を持ち、そうした中で、児童手当や 他区が取り組んでいる医療費助成の年齢拡大や子育てクーポン券など 様々な子育てにかかる経済的支援策について、評価を行いました。 もとより経済的負担感の軽減は、子育ての費用を どのように社会全体で負担していくかなど、国や企業とともに 取り組む必要があり、一自治体の課題ではありません。 しかし、経済的支援策を強く求める区民の声に耳を傾け、 その上で区として取りうる最善の方策として、 今後の国の施策の展開に先駆的役割を果たすことのできる 児童手当の拡大を選択したものです。 詳しくはこのプロジェクトチームの報告書をご覧いただければ幸いです。 http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/fukushi/index/FI000052.html そうした子育て支援施策の展開に取り組む中で感じることは、 次世代育成支援はこどもや子育て中の家庭のことだけでは 語れない、ということです。 社会の仕組み、特に働き方の見直しが重要になっていると思います。 次世代育成支援対策推進法でも、一定の事業主に対し、 子育て家庭の働きやすい環境づくりを目指した 事業主行動計画の策定を義務付けたり、 男女ともに仕事も暮らしもという ワーク・アンド・ライフ・バランス研究の取り組みも始まっています。 区も、事業主行動計画策定への支援や、 男女ともに子育てを担える就労環境の整備 についての啓発活動を行っています。 多くの識者は少子化問題の背景に現行の雇用制度、 働き方の問題があると指摘しています。 今の雇用制度のもとでは、女性は子育ての代償があまりにも大きいため、 どうしても子どもを産むことをためらってしまうというのです。 これは、女性が働くことを十分補償されている国ほど 出生率が高いと指摘されていることを見ても 明らかであると言われています。 保育園、児童手当等の子育て支援施策とあわせて、 働き方の見直しについて少子高齢社会・人口減少社会という 現実を直視し、男女がともに働き、ともに子育てができる 柔軟な働き方を目指し、もっともっと国民的議論を高めていくことが 必要だと思うのですが、いかがでしょうか。 ○●○●○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ○●○●○ 区長のつれづれ日記 ○●○●○ __________________________○●○●○ □ドイツのビールで乾杯!! 今年は日本におけるドイツ年です。 ドイツをテーマとしたイベントが各地で行われていますが、 今、新宿では歌舞伎町のシネシティ広場、そして神宮外苑絵画館前で ドイツの「オクトーバーフェスト」が10月2日(日)まで開催中です。 オクトーバーフェストは、ドイツミュンヘンで開催されている 世界最大のビール祭で、600万人もの参加者があるとのこと。 サッカーワールドカップドイツ大会に日本の出場が決定したことですし、 一足さきにビールや料理、物産、音楽を楽しんでみませんか。 新宿区は共催していることから、私はドイツ大使館の方々などと オープニングセレモニーで「アイン・ツヴァィ・ドライ・プロースト!」 と乾杯し、おいしいビールを味わってきました。 この夏、ベルリンミッテ区を訪れた私にとって、 ドイツがますます身近になった気がします。 北のベルリンと南のミュンヘンでは大きく異なる地域性なのでしょうが。 9月に日本の衆院選と時を同じくして行われたドイツの国政選挙は、 日本とは全く異なる結果で、政権の連立交渉が手間取っているようです。 どのようになるのか、関心を持って見ていきたいと思っています。 湿潤のモンスーンアジアの耐え難い夏の日本から、 乾燥したさわやかなドイツの夏を経験した私にとって、 ドイツ・ベルリンの記憶の一つは、緑と水辺と風のある都市です。 中山 弘子 |